100種類以上の野菜を作る 家庭菜園

出来るだけ固定種の野菜を作り、自家採種しています。

とまとを甘くて、美味しく育てるにはどうしたらよいか。

とまとを甘くて、美味しく育てるにはどうしたらよいか。


① 品種を選ぶ
② 糖度を上げる
③ 旨味を増やす
 


①では、
大玉はアロイトマト


ミニはプチぷよ、ピッコラルージュ
中玉は、フルティカを作ることにした。


ピッコウラルージュ


ピッコラルージュは、温床を使って脇芽苗の越冬計画中である。
また、種を採種してあるので、それと味比べして見る。




②では、ストレス栽培をやって見ようと考えている。


『高糖度トマトの生産方法として土耕栽培の場合、果実肥大期に灌水量を少なくして、水分ストレスを与える。
水ストレスを与えて、トマトの糖度が上がるのは、果実が小さくなった結果。


つまり、果実1個あたりの糖分は普通のトマトとほとんど変わらないという。』
≪トマトのストレス栽培のための工夫≫


高畝にして、水捌けを良くすることと、潅水量をコントロールする。


溝を深く掘ることで、高畝効果を期待
高畝にしてストレス栽培を取り入れる。

雨が降っても、水分の量を抑える工夫には、ビニールハウスが良いだろう。
私の場合には、今年簡易ビニール雨除けハウスでミニトマトを作ったが、プチぷよは小さな虫に舐められてしまって、皮がざらざらで食べられなかった。


そこで、来年は画像のように、完全にビニールで囲って虫よけを重視して、栽培しようと考えている。


昨年度は、残り苗をハウス内で、鉢で『ストレス栽培』をした結果、
『プチぷよ』で糖度10度を記録した。

しかし、鉢をカラカラの状態で育てたので、ミニトマトがマイクロトマトになった。


③ 旨味を増やすためには、下の「池トマト」の独自の『発酵アミノ栽培』を参考にしたいと考えている。


http://iketomato.jp/lp/
池トマトは甘味と酸味の絶妙なバランス、そして濃厚な味と香りが特徴。
おいしさの秘密は栽培方法。

独自の発酵アミノ栽培により、味だけでなく栄養価ともに濃厚なトマトになえう。
肥料にとことんこだわることで、アミノ酸の含有量が通常のトマトよりも高いトマトになっている。


栄養価だけでなくアミノ酸にはグルタミン酸という旨味成分が含まれており、このグルタミン酸により池トマトは旨味がましたトマトになっている。
自然肥料へこだわり、鰹・鮪・昆布・椎茸など自然肥料を発酵熟成させ、アミノ酸として吸収させる。天然にがりも散布。葉緑素が多くなり、葉は光沢が出る。これが濃いほど甘みが増し、色素成分のリコピンも多くなる。熟したときの赤みも一段と増す。


池トマトのアミノ酸含有量(100g中) ≪一般的なトマトと池トマト対比≫ 

アミノ酸の入った肥料をトマトに与えれば、トマトのアミノ酸が増えて、美味しさが増すというのは、にわかには信じられないが、実際にアミノ酸の含有量が一般のトマトよりも多いのは事実だろうから、何かの仕組みが働いているのだろう。


『窒素代謝;生体内の窒素化合物は絶えず代謝され、変換されている。タンパク質はアミノ酸に加水分解され、さらに酸化などの反応によって脱アミノされて分解していく。脱アミノ反応で生成したアンモニアは、植物ではグルタミンやアスパラギンのアミドとなって蓄積されることが多い』


植物の窒素同化
『根から吸収された硝酸はアンモニアに還元され、アンモニアからグルタミン酸が作られる。次にグルタミン酸からアスパラギン酸とアラニンが作られる。これら3種類のアミノ酸から種々のアミノ酸が合成される。』




トマト自体が、グルタミン酸やアスパラギン酸が豊富に含まれている。
池トマトさんの『自然肥料へのこだわり』と云うのがヒントである。
トマトを、健康的に育てることで、トマト本来の持つ旨さを引きだしているのだと感じた。


市販されているたくさんの「有機アミノ酸肥料」がある。
きっと、それらの肥料を使ったからと云って、誰でも美味しいトマトが作れるというわけではないだろう。


水はけの良い団粒化された土壌で、健康的に育てることが大事だと思う。
現在取り組んでいるのは、畑の土壌改良である。


落ち葉の下には、腐葉土になった腐植物質が豊富にある。
これらの腐葉土を土中に混ぜ込めば、微生物の餌となって、土壌は団粒化されていくだろう。


さらには、堆肥やボカシ肥料などの有機質の豊富な肥料をさらに土壌に鋤きこんでいく。
畑の土は、たくさんの微生物によってふわふわな土壌を形成して行くだろう。
また、土壌には本来「腐植」と云う植物の生長には無くてはならない物質が存在している。


しかしながら、腐植は野菜の生長によって消費されていく。そうすると土に野菜だけでなく生物全体を育てていく地力が失われていくという。
腐葉土や堆肥には、微量ながらこの腐植物質が含まれており、積極的に土壌に混入して行くことで、地力のある土壌が維持されることとなる。


トマトを甘く、美味しく育てるには、土壌全体の地力を高めていくことが大事だと感じている。