神の存在を理解するには、どのくらいの知能指数が必要なのか？

 昔、若かった頃、「神の存在」を理解しようと努力した。
しかし、どんなに考えても理解することは出来なかった。
自分の頭では、無理だと思った。

仏教で言う「仏」とは、悟りを開いて「成仏」することだ。
仏教における修行とは、悟りを開くためのものだ。

それでは、悟りを開くには、どのくらいのあたまの良さが必要なのか？

 シャカの１０大弟子の中に、知恵第一と言われた「舎利佛」がいる。
彼の知能指数は、２００ぐらいあるのではないかと云われている。

知能指数が１６８あった教え子がいる。
知能偏差値が７９だった。

どのくらい頭が良いかというと、数学の教師が２０分かかる問題を、彼は５分で解いた。

意地の悪い婆さん先生が、社会の問題を出した。
全問記述式で、１２８問あった。
彼は、１２７問正解させた。
その婆さん先生が何点にするか迷って、どうするか私に尋ねた。
しかも、その一問の答えは、正しくはないが間違ってもいないというものだった。
電卓を使わないその婆さん先生は、計算尺で点数を割り出していた。
学年で２番の生徒の正解数は１０２問だった。

その子は、ピアノも習っていないのに、絶対音感があった。
学級で合唱をやったときに指揮者をやった彼は、最初の音を「あ～」と出した。
ピアノの「ソ」の音を、ピアノ無しで出せた。
宇宙戦艦大和の曲を、両手で演奏できた。
音を聞いて、ピアノの音をひろって覚えたと言った。

 彼は高校に行って始めて、１時間の家庭学習をした。
そして現役で東大の工学部に合格した。
もちろん、彼も神の存在は理解していなかったはずだ。

話はもどるが、「舎利佛」は、なかなか悟りを開くことが出来なかった。
そして、「信じる」ことで始めて、「悟り」を開いたそうだ。
つまり、あたまで理解して、悟りを開いたわけではない。

それでは、あの頭の良いアインシュタイン博士は、どのくらいの知能指数があるのだろう。
そして、果して彼は、神の存在を理解していたのだろうか？

 

クリスチャンの友達がいる。
ある時、久しぶりに遊びに来た。
話が宗教の話になったときに、彼が夢中になり出した。

私が、
「神の存在は、最初に『信じる』ことで始めて理解できるのではないか？」
と聞いた。

すると、彼は、
「そうなんです。その通りです。」
と答えた。

やっぱり、最初に信じないとダメなんだと思った。