100種類以上の野菜を作る 家庭菜園

出来るだけ固定種の野菜を作り、自家採種しています。

学歴社会は昔々の話だ。



◆院卒でも時給1000円という苦境


「急に不安が襲うときがある。仕事もあまりないし、将来の年金も少ないし、風呂も汚くて寒いし……」


 偏差値65の有名国立大学出身の林恵美子さん(仮名・38歳)の月収は14万円。


 住まいは2万4000円のシェアハウス。築30年超の家はあちこち壁が剥がれ、トイレの便座は黄ばんでヒビが入っている。趣味の読書は図書館を利用し、化粧品はダイソーばかり。髪を切るときはカットモデルをやるが「昨日は自分で切っちゃいました」とガタついた毛先を見せた。


正社員経験が一度もないという経歴も影響している。修士課程まで学んだ心理学だが、人見知りのため臨床心理士の仕事は向かないと断念。


社会人2年目に結婚。でも、33歳のときに夫が精神を病んで突然離婚を突きつけられ、一時はホームレスになりかけました。


 キャリアもないまま社会に放り出され、35歳のとき臨床心理士の資格を取得した。けれども安定した生活には結びつかず、学童保育の巡回相談、発達障害児の支援、カウンセリングという3つの仕事を掛け持ちして今の月収を確保している。


「臨床心理士って、大学院まで行かなきゃ就けない仕事の割に全然稼げない。私のように30代半ばから非常勤で働き始めても時給は1000円から」 


「貧乏人は知り合いを増やしたほうがいいですよ。いらない家具や服をもらったりして、お金をかけずに生活する知恵がつきました」


<ひと月の収支>


月収 14万円


―――――――――


家賃 2万4000円


食費 3万円


光熱費 1万円


通信費 1000円


交通費 1万円


健康保険 1万円


交遊費雑費 2万円


――――――――――


収支+3万5000円』






この記事を読んで、今の時代をよく物語っていると感じた。


高学歴であっても、それを評価して雇ってくれる企業が無い。修士過程や博士課程であっても需要は狭き門である。


大卒で正社員になれず、派遣やパートタイマーで繋いでいる者が、今の世の中にはたくさんいる。


それが日本の現状だと思う。


臨床心理師の就職先は、病院や学校、或いは児童相談所のような所だろうか。一般の企業などは少ないのではないか。



別の同業者の記事があった。
病院勤務のようだ。
『待遇が良くない。


2年ほど非常勤で掛け持ちました。2月になると来年度の仕事が不安になります。安定感に欠く職種だなと常々感じています。


私たちは、大学4年間+大学院2年間の6年教育のはずですが、それに見合う待遇がない。


院長が心理士に対する理解の度合いで仕事のやりやすさが決まる。理解とは、心理士をどれくらい信頼するか、使いこなせるかも肝心です。


また、使いこなしてもらえるように院内営業も大切ですね。


稼ぐためには非常に肉体的・精神的にハードである。


掛け持ちをすれば労働基準法は関係ないので、週6〜7の勤務は当たり前。月2日程度の休みも当たり前の生活をしております。』


一般の企業は、高学歴の者を採用する時は、資格はあたり前なので、出身大学のレベルの高さや人物評価が大きいのではないか。



上記記事中に、


『人見知りのため臨床心理士の仕事は向かないと断念。』とあった。


これでは、そもそも全く話にならないわけである。


ただの38才の女性労働者である。


時給1000円は普通である。


私の会社に、中央大学法学部出身のパートがいる。彼の時給は、900円である。高校中退の男と同じだ。もっとも67才の高齢者だが。


やっている仕事の内容が900円なわけである。


上記記事の中に、
『学童保育の巡回相談、発達障害児の支援、カウンセリング』とある。


資格さえあれば、人間カまでは要求されていないのだろう。時給1000円の仕事だということだ。


私は、3ケ月ぐらい学童保育の指導員をやったことがある。資格は必要無かった。教員免許の1級を持っていたが、時給は915円だった。


別の市で、本格的に指導員になろうと試験を受けたが、2次試験で落ちた。1人の募集だったが女性が合格した。月給が17万5千円だった。私は55才になっていた。